UJIEN ― マスターカラーの再検討

K40 に賛成です

「カジュアルに楽しむお店なので明るいほうが合う」というお考えを、数値で確かめました。
結論は賛成です。しかも、挙げていただいた理由とは別に、もう2つ賛成の理由が見つかりました。

01賛成の理由

① コンセプトとの整合 ― ご指摘のとおりです

明るさ(L*)は 33.3 → 42.4。数値でも明確に軽くなります。「本格的な抹茶スイーツをカジュアルに」という方向と一致します。

② 🚨 色が「色」として見える度合いが上がります

アイコンと色でブランドを覚えてもらうなら、明るさより「鮮やかさ」のほうが効きます。暗い緑は、小さくなると「濃い何か」=黒に見えてしまうからです。

鮮やかさ C*スミ(黒)との差
K6027.7ΔE 20.3
K4035.0ΔE 26.4

鮮やかさが 26% 上がり、黒との距離も広がります。ブルーボトルの青が効いているのは、明るいからではなく鮮やかで、黒とはっきり違うからです。

③ 🚨 紙に刷ったときの余裕が違います ― これが決め手です

日本の印刷標準で変換したところ、吸い込みのある紙(上質紙)では、緑がほとんど灰色になってしまうことが分かりました。

コート紙(つるつるした紙)

K60鮮やかさ 27.7
K40鮮やかさ 35.0

どちらもきれいに出ます

上質紙(名刺・封筒・紙袋)

K60鮮やかさ 8.1 ―― ほぼ灰色
K40鮮やかさ 11.1

🚨 どちらも色が抜けますが、K40 のほうが 37% 多く残ります

元データの注意書きが警告していたのは、まさにこれです。
「紙質により沈んで黒に見える場合は K40 程度までは調節可」――吸い込む紙では K60 は本当に沈みます。
名刺・ショップカード・封筒・紙袋・包装紙は、たいてい上質紙系です。宇治園が実際に使う紙を考えると、K40 を既定にするのは理にかなっています。

02大きさ別に見比べる

アイコンで覚えてもらうなら、小さいときにどう見えるかが勝負です。

K60 #475326
K40 #5c6a2e
大きく看板・A1ポップ
SNSアイコン一覧に並ぶ大きさ
小さくカップ印字・名刺
極小ブラウザのタブ
暗い地の上写真・濃い面

🚨 いちばん下の「暗い地の上」を見てください。K60 は暗い地に沈みます。写真の上にマークを置く場面では K40 のほうが確実です(それでも通常は白抜きを使います)。

03心配しなくてよいこと

心配実際
文字に使えなくなる?白地のコントラスト 5.91。本文に必要な 4.5 を満たします
元データから外れる?外れません。K40 は元データに実際に入っている値で、注意書きも認めています
競合に近づく?スターバックスとの差は むしろ広がります(14.7 → 16.5)
老舗らしさが消える?老舗の茶ブランドはロゴが墨です。緑にした時点で「新しい抹茶業態」の側にいます。K60 でも同じです

041つだけ、引き換えになること

K40 は、元データが認めた「明るい側の限界」です。
注意書きは「K40 程度までは調節可」と書いています。つまり K40 を既定にすると、紙で沈んだときにさらに明るくする余地がなくなります。

対処は2つあります。

🚨 特色を使う場合は、現物のカラーブックで色を選び直す必要があります(CMYK からの機械換算では合いません)。名刺や紙袋を作るときに、あらためてご相談させてください。

推奨:K40 をマスターにする

C60 M36 Y100 K40 / #5c6a2e

コンセプトとの整合(ご指摘)に加えて、色として認識されやすいことと、吸い込む紙で色が残ること――この2つが数値で確認できました。アイコンと色のセットで覚えてもらう方針なら、K40 のほうが合っています。

K60 は「濃く締めたいとき」の選択肢として残しておくことも、完全に退役させることもできます。1色に絞るほうが体系は強くなりますので、退役をおすすめします。